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所沢の足跡 ~民俗編~

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所沢のお正月

今月は昔から伝わる所沢のお正月を紹介します。

お正月の準備

煤払い(すすはらい)・・・12月中旬に行ないます。まず、庭にむしろを敷いて、その上に神棚・仏壇・畳・障子などの家の中にあるすべてのものを外に出します。そして、笹竹を用いて各部屋の煤やほこりを払います。外に運び出したものは、はたきをかけたり水で洗ってきれいにするものもありました。
茅葺き屋根の家では、梁(はり)に一年の煤がたまり、台所の釜場で餅つきの米を蒸すときの水蒸気で煤が落ちて餅が汚れてしまうおそれがあったそうです。そのため、煤払いは餅つき前に終わらせておく必要がありました。

餅つき・・・餅つきは煤払いが終わった後、28日頃の家が多かったようです。29日は「クンチモチ」31日は「イチヤモチ」と言って、この両日は避けられていました。餅の種類は主に米の餅でしたが、地域によっては粟餅(あわもち)や黍餅(きびもち)がつかれていたようです。

大晦日・・・大晦日には正月三が日に食べる食事の準備をします。おせち料理を作ったり雑煮の具の下ごしらえをしたりします。雑煮の具は大根・サトイモ・菜っ葉が一般的だったようです。
ほかに大晦日の行事として「晦日祓い(みそかっぱらい)」があります。一家の主人が近くの神社や寺からいただいた幣串(へいぐし)を用いて、家の中や家族ひとりひとりをお祓いします。
年越しそばを食べるようになったのは戦後になってからで、それまでは普段どおりご飯やうどんを食べていました。

大正月

年男・・・普通、年男といえばその年の干支を迎えた年齢の男の人のことですが、ここでは家の主人のことを指します。正月行事を取り仕切るのが役目です。長男が20歳になると年男になる地域もあります。
三が日の家事、年神様をはじめとする諸神への供物の上げ下げなど、すべて年男が行い、女性は手出しをしないのが普通でした。戦後、年男の役目は少しずつ減っていったようです。

若水・・・元旦の朝、最初に井戸から汲む水を若水といいます。年男は若水を年神様に供え、茶を沸かし、雑煮を作ります。

年神様・・・年のはじめに訪れてくる神様であり、年神様を迎えるための神棚を毎年作ります。常設の神棚に迎える家も多かったそうです。

小正月

元旦を中心とする大正月に対して15日を小正月と呼びます。うるち米で作った団子を枝にさして飾る「繭玉(まゆだま)飾り」をしたり、嫁や使用人が里帰りしたりしました。

同じ正月でも、地域によって若干の違いがあります。残念ながら、年月とともに失われてしまった習慣もありますが、少しずつでも後世に伝えてゆきたいものです。(F)

参考文献

  • 『所沢市史 民俗』所沢市《213.4ト》
  • 『ところざわ歴史ものがたり』所沢市教育委員会《213.4ト》
  • 『三ヶ島地区の年中行事』所沢市立三ヶ島公民館《K382ミ》