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所沢の足跡 ~地誌編~

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所沢の市章 所沢と野老

  所沢市章

所沢市の市章は図案化された"トコロの葉"の周囲に「輪」や「和」への願い を込めて3つの「ワ」をあしらっています。

現在の市章は、昭和30(1955)年11月、市制施行5周年を記念して改められました。 それまでは所沢町の町章をそのまま用いていました。

町章も3つの「ワ」に囲まれた図案でしたが中は「所」の文字でした。昭和30年は4月に柳瀬村、三ケ島村が合併し、 現在の市域となった年でもあります。

トコロ(オニドコロ)

それでは"トコロ"とはどのような植物でしょうか。『原色牧野植物大図鑑』などによると、ヤマノイモ科のつる性の多年草で、 やや太くなる根茎(こんけい)が横に伸び、地上部は、冬に枯れてしまいます。

ひげ根を多数出しますが、ヤマノイモと異なり肥大しません。ひげ根を老人の髭に見立てて、山に生えることから"野老"と書きます。 また、長寿を願い、橙、昆布、串柿などと共に正月の飾りに使う風習があります。

葉は心臓型で全緑、花は七、八月に咲きます。

日本各地の山野に普通に生え、東北地方では若い根茎をよく灰汁抜きして食べるそうです。特に所沢名産というわけではないようです。

所沢と野老

所沢とトコロを結び付けるものはなんでしょうか。それは、地名にあります。

「ところさわ」という地名は、文明19(1487)年、室町時代に書かれた『廻国雑記』や、文化12(1815)年に書かれた 『武蔵野話』に見られるように、古くは野老沢と書きました。

地名の由来は、在原業平(ありわらのなりひら)がこの地に寄った時、付近一帯が沢で、トコロが多く自生していたので「ここはトコロの沢か」 と言ったのを伝え聞いて村名としたという説と、アイヌ語が語源であるという説があります。

アイヌ語で沼地・低湿地を意味する「ト・オロ」という言葉と「沢」同じ地形を表す言葉が重なって「ところさわ」と呼ばれていたところに「野老」の字が 当てられたという説です。「ところ」や「とろ」またはこれに近い発音を持つ地名が、「ト・オロ」にあたる地形で数多く見られます。 こちらの説では、在原業平の話は出所が明らかでなく、後世地名の由来を説明するために作られた話としています。

いずれにしても、トコロが自生していたのでしょう。『廻国雑記』には「野老沢といへる所へ遊覧」に行き、

「野遊のさかなに 山のいもそへて ほりもとめたる 野老沢かな」

と詠んだとされています。(K)

参考文献

  • 『所沢市史 上』所沢市《213.4ト》
  • 『ところざわ歴史物語』所沢市教育委員会《213.4ト》
  • 『埼玉県地名誌』韮塚一三郎/北辰図書《K290.34ニ》
  • 『国書総目録 2』岩波書店《R025.1コ2》
  • 『武蔵野話』斉藤鶴磯/有峰書店《K290.1サ》
  • 『アイヌ語沙流方言事典』田村すず子/草風館《R829.23タ》
  • 『原色牧野植物大図鑑』《R470.38マ》
  • 『日本大百科全書 4』小学館《R031ニ4》
  • 「広報ところざわ」昭和30年10月20日